怖ぇえ!

どうも今朝は外が騒がしいと思っていたら、ドアベルが鳴った。
「M消防署の者です」
何事か(ガス管にチャリんこ繋いでっから怒られんのか?!)と顔を出すと、アパートの隣室から119通報があったとのこと。ドアは施錠され、呼んでも返事がないらしい。
隣の人を最近見たか、話し声はするか、男か女か、軽い質問に答えると2人の消防署員さんは「ありがとうございました」と辞して、また隣室の前でどうしたものかと相談をしている様子。そういや203号室たらいうホラー小説が売ってたなあ・・朝食の準備にかかって間もなく再びチャイム。
「すみません、先刻のM消防署の者ですがトイレ貸してください」
すみません、出動前に行っといてください。ユニットバスに散乱する夕べ脱いだ服をバスタブに突っ込んでシャワーカーテンを引く。
「すみません、ちょっと汚いんですが」
・・用を足して出てきたおじさん。うちのベランダ(というか物置スペース?)から隣に移れないかと言う。例によって他人を上げられる状態にない自室、もにょりながらも窓を開けて隣を見てみる。距離は・・1.5mはないかといった感じ。表の道路に目をやるとさらに数人の消防署員が思案顔をしている。トイレのおじさんに「出来ないこともないかもしれませんけど厳しいと思います」と報告。そうですかありがとうございました、一礼して出ていくおじさん。もそもそとメシを食い着替えをしていると今度は遠くから消防車のサイレンが。案の定うちのアパートの前で止まる。予想通り、数分後には梯子をかけて窓から呼びかけ
る声。いよいよ気になる事の顛末、だがしかし出勤時刻は待ってくれない。後髪を引かれながら部屋を出る。隣の部屋の前には昨日は気づかなかった大きな鞄や色々な物が積まれていた・・。
いったい隣人に何が・・・